エリクソンの発達課題からわかる勉強させるタイミング】

エリクソンの発達課題という言葉を聞いたことはありますか?エリク・H・エリクソンという心理学者が、人間の発達メカニズムの研究を行って分かったことをまとめたものです。わかりやすく説明します。

人が成長していくうえで、乗り越えなければいけない課題があります。1つ目の課題は「人を信じること」2つ目の課題は「自分を律すること」3つ目の課題は「自主性をもって行動すること」4つ目の課題は「勉強や仕事をすること」です。

この順序を変えることはできません。人を信じることができない段階では、自分を律することはできないのです。言い換えるなら、親を信じられない段階では、学校や社会のルールを守れないということです。

【子どもが勉強するのは自主性をもった後】

エリクソンの発達課題を理解すると、子どもを勉強させられるタイミングがわかります。それは、親を信じることができたタイミングです。

親すら信じられていない状態(愛情バロメータが低い状態)では、自分を律すること(やりたくないという気持ちを押さえて勉強すること)は不可能なのです。

このタイミングで無理やり勉強させようとすると、子どもは問題行動を起こして反発します。

おそらく今回悲しい報告をくださった方というのは、まだ子どもを勉強させられるタイミングに来ていないのに、無理やり勉強させようとしてしまったのだと思います。その結果、子どもが不登校になってしまったのです。

【勉強させられる目安はたわいもない話ができること】

あなたが今、子どもを勉強させたいと思っているとします。この場合、子どもから「学校で起きたたわいもない話」をされるかどうか確認してください。

もしそういった話を子どもからしてくるなら、お子さんはあなたのことを信頼しています。その段階まで愛情バロメータが上がれば、勉強はもちろん、学校や社会のルールを守ることもできます。

ただ、自ら進んで勉強しようという気持ちにはなりません。それは4番目の段階だからです。もし自主的に勉強させたいなら、まずは3番目の段階である自主性をもって行動できるようにしましょう。

子どもに勉強以外の分野で、やりたいこと(夢)を見つけさせる。心の底から行きたい高校を見つけさせることが大事なのです。この2つが見つかると、自主的に勉強もできるようになります。

【本日のまとめ】

子どもの成長には順序があります。どれだけ近道をしようとしても、目の前の課題をクリアしない限り、次の課題をこなせるようにはなりません。

無理やりクリアさせようとすると、今回の相談者のように子どもが問題行動を起こします。もし子どもが問題行動を起こしていたら、「課題をクリアできていないのに無理やり次の課題をさせようとしている」と判断しましょう。

そして、目の前の課題に取り組みましょう。課題をクリアできれば、あとは放っておいても、子どもは次の課題に取り組むことができます。