せめて日本で初版が出版された当時読めていれば、と悔やまれます。
でも、それが自分にとってのタイミングだったのだろう、と言い聞かせています。
次の世代に引き継がせない、と決心して、まともな子育てをされている方々もいらっしゃいます。
でも、私は出産(特に女児)の可能性が恐ろしすぎ、母親、女性が結婚する、ということも、
不幸の象徴のような洗脳で(親戚ほか誰も幸せな主婦生活の見本がありませんでした)、無意識に
出産の可能性を閉ざし、結婚もしませんでした。

許さなくて良い、という根幹は勿論ですが、自分と妹のパターンはコインの裏表である、という
薄々自分で気づいていたことを、ずばり言語化されていました。
「いい子」ではない方が、まだ回復が早い、というような説もきいたことがありますが、
それは正しくないとわかりました。条件反射で反発していただけでした。
なので、おそらく母親が望みそうなこと、当たり前の幸せすら自己破壊していたのだと納得し、
今更取り戻せない年月に絶望も感じました。

私の世代では、若い時代にネットもなく、ない情報のなかカウンセリングなどで余計に傷になったり、
二次被害にもあいつづけてきました。「親の悪口なんか言っていないで・・・」というのが、初めての
カウンセラーからの言葉でした。
また、よくありがちなスピリチュアル系の集団ワークとやらに参加してしまい、「母親の影を演じています」
と、笑い物になったり、ありがちな親子和解ワークで盛り上げたり・・・。
当時、驚くほど、出あう人・縁が出来た人は「機能不全家族」出身者で、圧倒的にスピに傾倒していました。
結局そこに流れてしまうのだと思います。
著者のとく「真実」は過酷で、過去の現実に対峙するには指針もなく、(事実の否認も起こります)
耳さわりの良い宇宙の世界は甘美で、選民意識すらもたせてもらえます。
宗教にどっぷり系統する人もいますし、私もキリスト・仏教と渡り歩きましたが、定住はできませんでした。
著者も、「聖書」に関してはバッサリと明確な言葉がありました。
仏教は、ともすると「業」の概念が登場し、自分の過去生が悪いことになってしまいます。
そうではなくとも、過去の執着を捨て、今に生きろ。正しいですが、救われません。
しっかり過去にむかい、自分の責任と親の責任を分けて考える。
洗脳の事実にむかい、本来あるべきところへ向かう。
近年疑問に思っていた、スピや宗教からの洗脳からも解いてくれる貴重な書物です。
(伝統的宗教で、本人が幸せな場合は問題ないと思います。)
初版のハードカバーのものも、図書館で借りて読もうと思います。

「不幸にする親」ともあわせて読むと、精神虐待にはより造詣が深いです。
「対決」はしてもしなくても良い、ともあり、許しても許さなくてもよい、など、個々人により事情も
毒の濃度も違うため、読者にゆだねています。
どちらも、本当に著者の切実さや誠実さが伝わる素晴らしい本です。
私は、亡き父へは写真で手紙をよみあげましたが、老いた母に「対決」できるかどうかは不明です。
ただ、手紙を書くだけでも違うと感じています。
(死んだからといって許さなくてもよい、とありますので、老いたから、といってチャラにはならない、
とは思いました。)

日本では、カウンセラーがカウンセリングルームでクライアントの親を呼び「対決」の場とする、
などないだろう、と思っていましたが、私は病院内で短時間のカウンセリングを受けていますが、
そのカウンセラーさんはその方向だそうです。
ただ、その方は睡眠障害が私より重い様で本も読めないとかで(すぐに睡魔に襲われるため)
この本もご存じではありませんでしたが、お勧めしたら「不幸にする親」とあわせて、何とかして読む
とのことでした。
そんな専門家さんらが増えてくれるといいと思います。
残念ながら、心の専門家となる方々は、まだご自身が中途半端な方も多いと実感します。
うっかりした専門家につくよりも、この本を読まれる方が良いです。

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